グリーンリボンキャンペーンとは…

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Interview 310/31 UPDATE

伊藤春香

伊藤春香さん ...1986年1月22日生まれ。ブロガー、作家、ソーシャル焼き肉マッチングサービス「肉会」代表。「はあちゅう」というキャラクターを活かし、慶應義塾大学在学中からブログや講演など幅広く活躍。大学卒業後、(株)電通、トレンダーズ(株)を経たのち、作家に。 近著は『恋愛炎上主義。』(ポプラ社)。Twitterアカウントは、@ha_chu。

大学在学中からカリスマブロガーとして注目され、アラサー女性を中心に支持されている「はあちゅう」こと伊藤春香さん。執筆の際に心がけていることや、グリーンリボンキャンペーンにおける20代女子ならではのご意見などを伺いました。

恋愛や、グルメ、キャリアなどをテーマに様々な媒体で執筆されている伊藤さんですが、人に「伝わる」文章を書くために、気を付けていることはありますか?

私、「ツッコマレビリティ」って呼んでいるんですけど、文章のどこかに突っ込まれるアビリティ(=能力)を残しておくことが大切だと思うんです。サラッと読めちゃうキレイな文章よりも、どこかでボケておいて、読者の方が「これはないわあ」とか「分かる、分かる」とか、ひとこと言いたくなるようなものを目指していますね。具体的には、Twitterだったら、リツイートしていただく際にどんなコメントが付くか想像しています。「体験」は人それぞれのものですけど、悲しみや喜びっていう「感情」はみんなに共通しているものなので、そこを刺激したいですね。あとは、私って平均点の人間で、すごく特殊な感性を持った「天才」と呼ばれる人ではないんです。だから、自分の強みは「普通に働いている女の子たちがどう考えるか」を書けることだと思っているので、そこも意識して書いていますね。

「自分が平均点だから」ということこそ、
伊藤さんが同世代の女性から支持されている理由ではないかと思います。

私のコラムや本を読んでくださっている方々は、割と私と似ていると思うんです。高校出て、大学出て、働いて、転職とか恋愛とかで悩んで。すっごく大きな不幸を背負っているわけではないけど、常に何かコンプレックスがあって、「もっと輝きたい!」と思っていて。でもそれって、そのまま私なんです。私はたまたまブログがあったからその中で多少目立っているんですけど、今も実績が欲しくてずっともがいています。天才型は努力なくスコーンって目標地点に到達しちゃうと思うんですけど、私はうまくいかなくてTwitterとかで不満も口にしちゃう。まだ経済的にも心理的にも憧れの自分とは距離があるので、読者の方々と同じ目線なんです。

毎日、ランチもディナーも必ず誰かと一緒に出かけると
耳にしたのですが、そのパワーに驚きました!

私、一人でご飯食べるのが苦手なんですよ。高校時代、休み時間に一人で過ごしていたことが多かったので、「友達いないんじゃないか」って思われるのが嫌だし、格好よく一人でご飯が食べられないっていうネガティブな理由もありつつ...、まぁ自意識過剰なんです(笑)。あとはやっぱり、ネタ探しの意味もありますね。自分から生み出せるネタの量って限られていて、インプットがどれだけあるかが、アウトプットの量になっていくと思うんです。誰かと話しているうちに、自分の考えが固まっていくし、口に出して初めて、「私ってこう考えていたんだ」って気づくこともあるので。コミュニケーションが、仕事に繋がっているところがありますね。

グリーンリボンキャンペーンについてですが、
臓器提供の意思表示についての調査をしたところ、約3割の方が、
「自分が臓器提供について意思表示をしたいかしたくないか、わからない」と
答えています。この結果について、どう思われますか?

私も正直、自分がどうしたいのか、分からないんですよ。もちろん誰かの役に立ちたい気持ちはあるんですけど、脳死状態になった場合のことや、自分の死体にメスが入って知らない誰かの一部になることの、想像がつかないんです。「人は、自分の半径5m以内で起きたことにしか関心を持ちにくい」と日頃から感じていて。身の周りに事故や病気に見舞われた方がいたら自分ゴトになると思うんですけど、私は幸いにもそういうことがなかったので、真剣に考える機会がなかったんです。これからそういう場面に直面した時に、臓器提供について考えるようになるんだと思います。

では最後に、グリーンリボンキャンペーンについてメッセージをお願いします!

私は、「臓器提供」を単体で考えることに少し違和感を持っていて。いきなり「臓器を提供しますか?」って聞かれても、なかなか答えが出ないのは仕方がないと思うんです。まず、学校の道徳や社員研修で、自分の死をリアルに考える時間を作って、誰に訃報を伝えて欲しいかとか、誰にお葬式に来て欲しいかとかをリアルに考えたうえで、臓器提供をするかしないか考える段階に到達しないと、ステップがない気がするんですよ。今は、遺書よりファッショナブルな「エンディングノート」もありますしね。それに、最期を考えることは、生き方を見直すことに近いと思います。前にTwitterで、「いま30歳の人が1年に1つ何か成し遂げたとしても、60歳までにあと30個しかできない。『やりたいこと100』なんてできないんだから、残り時間とやりたいことを整理しないと何も実現しない」って書いたら、たくさんの方にリツイートしていただいたんです。それと同じように、死を考える時間を作るのは、大切なことだと思いますね。