いのちの言の葉

つなげよう、ひろげよういのちの言の葉

様々なフィールドで活躍する方々が、
いのちの大切さや
臓器移植について想いを伝えます。

いのちの言の葉 1枚目

たいせつな人と、
話すことからはじめよう。

グリーンリボンランニングフェスティバルに参加させていただきましたが、
参加者の中には臓器提供を受けられた方もいて、
本当にみんな笑顔で、僕たちと変わらない笑顔で走っていました。
そんな姿を見て、逆に彼らからパワーをもらいました。

卓球をしていく中でいちばん大切にしているのは「人間力」。
(困った時に)まわりに助けてもらえるような人間性がないと、
なかなかひとりでは強くなれないですし、
そういったことを高校生ぐらいから考えるようになりました。
自分が悩んでいる時に、いつも見てくれている方が、
「こんな方にアドバイスをもらってはどうか?」とつないでいただいたこともありました。
その方の話を聞いていく中で、卓球に活かせることだけでなく、
「人と人とのつながり」によって人は成長できることを学びました。
そのような「人と人とのつながりの大切さ」を経験したことが、
グリーンリボンランニングフェスティバルへの参加につながっています。
「何かあった時に、誰かしらのバトンを受け継いで、また新たなスタートができる。」
本当に素晴らしいことですね。
そうやって、いろんな人が笑顔になってくれるような世界を作っていけたら、
いちばん幸せだなと思います。

いま日本では1万4千人の方が臓器移植を待っていらっしゃいます。
その中で実際に受けられる人は2〜3%と聞きました。
すごく、もどかしい気持ちです。
もっともっと、臓器移植が身近になることによって、
いろんな方が助かると思います。

ぜひ、皆さんにも、「自分がそうなったとき」のことを考えて、
家族や友人など、近い存在と臓器移植について話をしていただきたいと思います。

PROFILE

卓球選手吉村真晴よしむら まはる

父が元卓球選手という環境で育ち小学1年生から卓球を始める。全日本卓球選手権大会カブ(小学4年生以下)の部優勝、ホープス(小学6年生以下)の部準優勝、高校3年生で史上二人目となる全日本卓球選手権大会優勝を飾り、アジアジュニア卓球大会において男子シングルス優勝、アジアジュニアチャンピオンに輝き脚光を浴びる。愛知工業大学2年の9月に海を渡りドイツ・ブンデスリーグに挑戦。プロ意識が高い環境の中、世界トップの選手の中でレベルの高い技術や、異なった考え方を身に付け、3月に日本に帰国。2015年スペインオープンにて自身初となるワールドツアー優勝に輝く。同年世界卓球ミックスダブルスにて、日本で38年ぶりの銀メダルを獲得。続くクロアチアオープンでワールドツアー2勝目を挙げる。ジャパンオープンでは中国選手を潜り抜け準優勝。卓球・ノジマTリーグ2020-2021では琉球アスティーダの主将として初優勝に導いた。本大会のMVPにも選出。

移植医療ってどんなもの?

なるほど!臓器移植のマメ知識 VOL.1

なるほど!臓器移植のマメ知識

臓器移植ってどんな医療なの?
重い病気や事故などで心臓や肝臓などの臓器が機能しなくなった人に、
他の人の健康な臓器を移植して、機能を回復させる医療です。
臓器を提供してくれる人をドナー、臓器提供を受ける人をレシピエントと呼びます。
移植できる臓器は心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸及び眼球(角膜)です。
もしも自分や、大切な人がドナーやレシピエントになるかもしれないと想像をした時に、
「臓器を提供する」「臓器提供をしない」という意思表示を明確にすることが大切です。皆さんも大切な人と是非話し合ってみてください。